新原慧川 [四箇支部]

 この会場で、作品展を経験された事のある知人の方からのまず第一声「楽しかった」。「自由でいいわね、会場が全然違うみたいで雰囲気が良い」と絶賛の後、「字が様々で、言うならば勝手気儘なのにどれも書作品になっているし、先生は誰、南嶂先生?息子さん?表装は何処で?軸は、額は、中張りは、良い布が張ってある様だし、ぴりっとしまって決まっている、色も良いしぴったり合っている。
「一」の作品の黒は特別染めですか、表装代はいくら?手本は?手直しをされて書き直すのか」と質問攻めに合いましたが、残念ながら的確で明解な説明ができませんでした。こんな時、一瞬の閃きで、この問に最適な言葉が浮かび発声できたらいいなぁと思いました。
 そして、形有る文字作品として現わされた物としての条理を満たしたのでなく、もっと深遠な世界を見て感じて、感動する自分でありたい。

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