今回の書展は、私にとって、とても有意義なものとなった。作品を創っている時は悩む事も多かったが、忙しさに流されていた中で、自分と向き合う貴重な時間だった様に思う。会場では、一つ一つの作品に感銘を受けた。
「一瞬」に込められた思いが、ほとばしる様だ。一つのテーマに対してさまざまな捉え方があり、おもしろかった。また、自由で伸びやかな子供達の作品、空間を彩る秋の風景も素晴らしかった。さらに今回は、来場者の方と、色々なお話をする事が出来た。「茶の湯」を楽しまれた方が、多かったからかもしれない。インテリアの勉強をされているという若い男性は、茶室の設えを面白そうに見ていらした。何気無く入ってみたという女性が沢山あった。「カメラを持ってなくて残念です」と、おっしゃった。とても嬉しかった。これからも、もっともっと多くの方に見て頂き、書の楽しさを感じてもらえたらと、思った。