書クトキ 輝クトキ

         

  


 

                
福岡教育大学特設書道科の一年生による、「書クトキ 輝クトキ」という展覧会を見て来た。さすがに書道科だけにスケールの面では面白い取り組みが見られた。技術もしっかりしたものばかりで、なるほどなと感心させられた。
さて感想はというと、臨書をがんばっているなという事で、自己表現というのはこれからかなと感じた。竹で作った人のオブジェなど、新しいものをという気持ちの現れたものもあって、これまでの書展とは違った趣も感じた。この空気がこれからどうなるのかは気になるところである。
写真の撮り方が悪いのに、きつい言い方になって申し訳ないが、一人一人が創作した上段の合作「輝き2001」はどれも同質のものに見えてしまった。たぶんこの事は誰もが本意ではないと思うので、自分なりの書の感じ方や、古典の見方、他人とは違う書との関係を見つめて欲しい。
まだ一人一人の顔を記憶出来ない12名の一年生が、これからどんな顔になるのか、折に触れて見せてもらいたいと思っている。

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