篆刻って何?
佐川大羊個展

印を刻りつつ 、遊んでみたら・・・
2000・5・30(tue)―6・4(sun) AM11:00―PM7:00

ギャラリーおいし
PART1

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 佐川大羊さんの個展を見るのはこれが2回目である。久留米の岩田屋での個展の時も、随分楽しませてもらったが、今回は一層洗練されており、ますます次回が楽しみになった。
 今回感じたことは
、印の持ち味をうまく引き出しているなということだった。印として使うことが主な役割の印にとって、印そのものを面白く見せるということは、様々な感性と感受する力が要求される。その人のアイデアがうまく発揮されないと、一般の人にはなかなか面白さが伝わらないものである。

 額の造りが洒落ていた。下手をするととても野暮ったくなる、一枚板への 埋め込みがセンスよくまとめられていた。見せすぎない、やり過ぎない、やることはやる。という書でも何でもそこのところがとても厄介なのだが、私はうまく収まっていたと感じた。
 会場の見え方は、工夫があって効果的にアイデアが生きていたと感じたが、少し作品が多いという印象も受けた。

 要望を一言。このページ一番下の駆をたくさん押した作品、とても面白いと思った。この際、過去のものは捨ててしまって、大羊さんの開発したものばかりで見せてもらったら、もっと面白いだろうと思った。

 いい展覧会に出会えてとてもよかった。