フランクフルトブックフェア


欠席目立った日本の出版社

「社員の安全重視」理由に

世界最大規模の本の展示・商談会であるドイツフランクフルトブックフェアに出席するはずだった日本の出版社などが直前になって大量に欠席した。参加をとりやめたのは、出展予定のほぼ3分の1の13社。テロの危険から社員の出張を見合わせたためだが、「テロに立ち向かおう」という掛け声の中で開かれたフェアへの欠席に、関係者の間で議論が起っている。      (馬場秀司)

ブックフェアの窓口になっている出版文化国際交流会の是永保子専務理事のコメント「現場を見ると、さすがに悲しかったです。韓国などアジア諸国のブースは盛況だったのに」。

さすがに寂しいとしかいいようがない。出版社に対して非難を向けても仕方がないと思う。私たちの日本という社会は、今、文化に対しすエネルギーを失ってしまっている。そのことが顕著に表れたのではなかろうか。出版社は大衆から見放されてしまっているという、気持ちがいっぱいなのではなかろうか。上質の本を買う人口が極端に少なくなってしまった現状では、このような場合に腰が引けるのも、わかるような気がする。上質の本を買うという形で、出版社をバックアップすることが出来れば、このような記事に出会うことも無くなるのだと思う。
日本の文化の現状だろう。     (鼎之)

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