summer


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1999・9・12 PM1:30-6:00

                  

 今朝はうす曇で、たぶん山では気持ちよく過ごせるだろうと思った。午前中の教室が終わって、腹ごしらえをすませさあ出発。園部インターを下り小松の方へ、山を見ると古屋敷あたりを黒い雲がおおっている。雨なのかなあと思いながら小松部落の中の大興善寺の参道を抜けて、茶畑の続く段々畑を見ながら細い道を進んでいく。やはり雨が降ったのであろう鮮やかな緑がみずみずしく爽やかである。茶畑も通り過ぎ水車小屋も通りすぎていくと杉山の中へと入っていく。すると随分と薄暗いのである。初めてここを通った時の「昼なお暗い山道」と感じたことを思い出した。すごい台風が来て、杉の大木が倒され明るい光が差していたのだが、葉がまた茂りだしたのだろうか。そんなことを思いながら走ると寸時舎に着いた。やはりしばらくはお客さんがない。ぼんやり外の椅子に座っていると、ジェイジェイという聞き慣れた声。ヤマガラである。えごの実を食べに来ている。さあカメラに収めようと300ミリを据え付けると、飛んでいってしまった。
 そのうち中川さん一家がみえた。奥さんの腕の中には8月に生まれた草ちゃんが抱かれていた。これで一家は6人の大所帯である。それから上田さんが見えた。しばらくして「あまねや工芸店」の川口さんが奥さんと二人ずれで、そして川内さんが奥さんとその友達の金崎さんを連れて来てくれた。大賑わいである。しかし、予想を反してジメジメむしむしそして沢山の薮蚊の歓迎。ちょっと気の毒であった。実は川内さんには来てくれるように電話で誘っていたのである。きっと来月は気持ちよく過ごせるだろうから、また誰か来てくれると嬉しいな。

      水引草       えごの実


1999・8・8 PM1:30−4:00

 台風の予想は外れ、ジリジリと太陽が照りつける暑い夏の1日になった。日本最古の山城があったという歴史的な山とはいっても、基山は400メートルくらいの低い山、その中腹にある寸時舎は山の中でも、避暑になるところではない。案の定、1ヶ月振りの部屋の中は熱気ムンムン、一気に汗が噴出す。窓を開け放すが、今日はあいにく風が通らず、これではコーヒーよりビールの方が欲しくなる。この分だとお客さんはないだろうが、もし来られたら気の毒だなあと思いながら準備をする。外は鳥の鳴き声や蝉の声、ブオ−ンという虫の羽音が響いている。鳥の写真でも撮ってみようかと、弟が残してくれた300ミリの望遠をすえ付けた。だが鳥は見えず、周りにいる昆虫をレンズで追っかけてみた。なんとなく写真家の気分を味わう。ところでお客さんは、いつもの中川さん一家だけだった。9月は気候もよくなる事だろう、お客さんを呼ぶ工夫をしよう。

    栗の実    バッタ    木に止まったアブ

    ヒグラシ    紫の花     蝉の抜け殻


 7月7日は夜の仕事だけだったので、朝から山に行って草刈をしてきた。草刈機を買おうかといつも思うのだけど、これくらいの広さは鎌で充分と思い直すのである。でも結構大変だ。草刈をすませた後、段の崩れた階段を修理した。ついでに手すりの色もクレオソートで塗りなおした。これでお客さんを迎えることができる。先月「寸時舎可否」の旗を出したのだが、気に入らなかったので、麻布を買ってきて作り直した。墨の乗りが悪くて調子が狂ったが、まあまあの物が出来上がった。10日は雨の予定なので、とりあえず寸時舎をバックに写真を撮ってみた。


1999・7・11 PM1:30ー4:00

 今日は雨模様でお客さんはみえるだろうか、話しながら妻と二人で寸時舎へ。7日に草刈はすませていたのだが、妻にとってはまだ草茫々という感じだったのだろう。足元が濡れないようにと鎌を持ち出して、草刈を始めた。私もお湯を沸かしながら草を刈りだした。お湯が沸きあがってもお客さんはみえない。草刈ははかどり見違えるようになるまで続いた。
 「見えませんね
コーヒーにしませんか」ということで、豆を挽いていたら中川さん達がこられた。古賀町で養鶏をやっている村山さんも寄ってくれた。今日はこれでおしまいにしましょうかということで、早々に店じまいをして帰ってきた。

    
               


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